南知多町の震災対策を問う

 3月5日、3月議会が始まりました。3月7日は、一般質問でした。

 12人の議員がいましたが、私を含めて4人の質問のみでした。

内田たもつは、「能登半島地震を踏まえて南知多町の震災対策を問う」立場で次のような一般質問をしました。

   南知多町の震災対策は大丈夫か

 南海トラフ地震も予測されています。伊勢湾には、伊勢湾断層、内海断層、白子ー野間断層が存在し、知多半島にも加木屋断層帯が存在します。南知多町においてもいつ大地震が発生するか分かりません。能登半島地震から町の防災対策について質問します。

1       南知多町の防災備蓄計画(令54月)では、避難所の段ボールベットは、地震が発生した後、「榊原段ボール株式会社」から調達する計画である。しかし、美浜町ではすでに300枚以上の数を小中学校・美浜町備蓄倉庫・福祉避難所に備蓄をしている。南知多町でもことが起きてから注文でなく衛生上でも高齢者を中心にすぐ対応できるよう一定の枚数の段ボールベットの備蓄が必要だと思うがどうか。

2        名工大の北川啓介教授が開発した短時間でできるプライバシーが守られる段ボールハウスとウレタン製ハウスが注目され喜ばれている。緊急避難対策として、南知多町も名工大北川教授との連携を予め考えておくことが必要だと考えるがどうか。

3       「南知多防災備蓄計画」では災害用トイレで携帯トイレ(凝固剤)は96,750個が町備蓄目標で、現在は12,600個である。仮設トイレ備蓄目標では、35台となっているが現在2台である。今後どのようにして増やしていく計画か。

    「南知多防災備蓄計画」では、毛布の備蓄目標は9,105枚であるが現在は2,000枚である。どのように増やしていく計画か。

5 避難所対応では、要配慮者、女性、障害者等の個別の配慮が必要である。プライバシーの確保、女性リーダーの確保・心のケアへの研修等は実施するか。

6 能登半島地震においても、避難所では洗濯ができなくて困っている。水が少ないバケツ型洗濯機を備蓄することも必要ではないか。

7 町の住宅耐震化率は713%で知多半島では最下位である。来年の診断対策として耐震診断10件、耐震改修1件を目標にするそうだが、もっと引き上げることが必要だと考えるがどうか。

8 愛知県の「令和3年度水道年報」によれば、南知多町の水道施設の基幹管路の耐震化状況は、耐震適合率77.8%、耐震管率は36.3%である。愛知県平均の耐震適合率では59.8%、耐震管率は44%である。安心できる水供給にするためにまず、より安全な耐震管率を県平均なみに引き上げる計画を考えているか。 

9 美浜町のように、災害時生活用水井戸を指定し、定期検査し看板等を用意すべきではないか。

10 緊急の1次避難所から仮設住宅までをつなぐ1.5・2次避難を円滑にすすめるために師崎避難所(旧ビラマリン)の定期整備はされているか。また、町内の旅館・ホテル、チッタナポリ等との被災時の連携協定はどのように結ばれているか。また、仮設住宅の場所の確保はできているか。

11 津波避難路の整備や土砂災害危険区域の対策は県と連携し、どのような計画で進められているのか。道路寸断・孤立化への対応もあらかじめ計画に入れているか。

12 災害時における暖かい食事を提供するために町として、キッチンカー組合連盟と連携する協定を結んでおくことも必要ではないか。またエネルギ-源として、プロパンガス・コンロセット、カセットコンロ・ボンベセットも一定の数の備蓄も必要ではないか。

13 住民の正確な災害情報を把握し迅速な支援をするために、県・消防・自衛隊への応援協力要請の体制はできているか。

 学校として震災対策の条件整備を問う

学校の体育館は避難所に位置づけられている。体育館だけでなく教室や特別教室も避難所になることが予想される。災害に対応できる学校環境整備について質問する。

1        町校長会からもトイレの洋式化が要求されている。南知多町の小中学校のトイレの洋式化率は36.8%で知多半島最下位である。大府市は100%、美浜83.5%、武豊58.8%である。日常の教育活動の子どもたちの利便性、衛生面からも、避難所用トイレ対策でも、国はトイレ様式化は「令和時代の学校施設のスタンダード」と位置づけている。国は、令和7年度までにトイレ様式化率95%を目標に進めるとしている。町はどのようにして実現する計画か。 

2       緊急時の対応としてAEDの配置が必要である。みさき小、篠島小、南知多中は2台設置しているが、内海小・日間賀小・豊浜小は1台のみの設置である。緊急時の迅速な処置のために、内海小・日間賀小・豊浜小にはもう1台のAED増設が必要と考えるが措置するか。

 

3 能登地震をみても、日本の避難所は体育館が中心の遅れた対策にならざるを得ない。9月議会でも質問したが、再度質問する。すべての小中学校体育館の冷暖房施設(エアコン)設置は教育施設としても、安心できる避難所対応でも必要である。武豊町のように国の補助を利用してすべての体育館へのガスエアコンの設置計画を作る必要があると考えるがどうか。

4 スクールバスの運転手には、運転主・児童・生徒の安全を確保するために、移送している時の地震災害を想定した研修を実施すべきでないか。